今までのやり方が通じなくなる時代、それがVUCA時代です。
これまでは効率的に決まった仕事を行ってるだけで評価されることがありましたが、これからのビジネスの社会では通用しなくなってきました。なぜ、今までのやり方が通用しなくなるのか、これからの時代にはどのようなスキルを持った人材が求められるのか、VUCAを一つずつ紐解きながら考えていきましょう。
VUCAとは
VUCAとは、一言で言うと世の中が「先行きが見通しにくい」状況になったことを示唆する言葉で、Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとっています。一つずつ確認していきましょう。
Volatility(変動性)
~変化の”量、質、スピード”が大きい~
これまでの時代と比較して、今後はより大きな変化が目まぐるしいスピードで起こるようになります。変化を恐れず、新しいやり方や考え方を取り入れていくことが、さらに求められています。
Uncertainly(不確実性)
~未来に起こる事柄の予測が困難~
現代は先が全く見通せない事柄が多く発生しています。新型コロナウィルスの蔓延や、ロシアのウクライナ侵攻など、数年前には予想だにできなかったことが実際に起こり、社会に大きな影響を及ぼしています。
Complexity(複雑性)
~数多くの要因が複雑に絡み合う~
ITの普及に伴ってビジネスが拡大していくとともに、ステークホルダー等も増えていき、どんどん複雑さも増しています。さまざまな要素・要因が複雑に絡み合い、単純な解決策を導き出すのが難しい状態にあります。
また、ボーダーレス化が進むにつれ、従来の規制や慣習が通じない場面も多くなり、コミュニケーションにおいても複雑さを感じている方が多くなっています。
Ambiguity(曖昧性)
~物事の因果関係が不明瞭~
Volatility(変動性)、Uncertainly(不確実性)、Complexity(複雑性)により、絶対的な解決方法が見つからない曖昧な状態が生み出されています。過去の実績や成功例に基づいたやり方ではなく、最適解を見つけていくことが求められています。
VUCA時代に対応する人材になるために
では、VUCA時代に求められる人材になる為には何が必要か具体的に挙げたいと思います。
1.自分の頭で判断する力
与えられた指示や情報を自分で「それは正しいのだろうか?」と考えてみる事が重要です。自分で情報を検証したり、論理が破綻していないかのチェックをしてみましょう。このスキルが身につけば、周囲に影響されず物事の本質に向かって進む事が出来るようになります。
2.ITを活用する力
変化の起点であるテクノロジーの理解は必須です。また、今後は、課題に対してITを活用した解決策が必要になることも多くなってきます。システム担当者でなくとも、一人一人が日ごろからITリテラシーを高め、ITを活用した打ち手を素早く実行できるようにしておきましょう。
3.情報を発信する力
信頼出来るソースから情報を取得したら、その情報を他の人にも共有していきましょう。広く情報発信をしていくことで、逆に思わぬ所から重要な情報が舞い込んでくる可能性もあります。不確実な事が多い毎日だからこそ、自分から確実な情報を共有することによって、信頼を積み上げる事が出来ます。そして、その信頼は困難な課題に向き合った時に周囲から協力をもらえる可能性を高めていきます。まずは自分から発信していきましょう。
まとめ
VUCAの時代に活躍する為に 率先して変化を起こしていきましょう。これからの時代、仕事を待っているだけでは実績を残せないばかりか、その仕事の意味を失ってしまうこともあります。それよりも自分で情報を収集し、率先して仕事を行う事によって、誰も気づいていない課題を解決できる人材になれる可能性が高まります。変化を常に起こし続けていきましょう。