この春、当社で3年もの長期に渡り大学生インターンとして活躍してくれた方が卒業を迎えました。
彼女の貢献は学生という枠を越えたものであり、私達も本当に多くの刺激と学びをもらいました。
学生の生の声がインターンシップ企画などをされる採用ご担当者の参考にもなればと思い、彼女に3年間のインターンを振り返ってもらうインタビューを実施しました。
社会人としてこうありたいを確立できた3年間

インターン生紹介
H・K さん
立教大学 経済学部 経済学科
就職活動を見据え、実務経験を通し実践的なスキルを磨きながら、幅広い業界知識を習得できる、セイルの長期インターンシップに魅力を感じ応募。
2022年~2025年の3年間、長期インターンシップを経験。

長期インターンに参加する前の大学生活は?
コロナ禍の影響を色濃く受けたものでした。大学が始まったものの、入学後すぐに多くの授業はオンラインで行われ、友人を作る機会も限られていました。
サークル活動も制限され、せっかく興味のある団体に入っても、思うように参加できない状況が続いていました。
アルバイトは、自宅から通いやすいという理由で選んだため、あまり熱中できずに決められた業務を淡々とこなすだけでした。
その後コロナがある程度収束し、日常が少しずつ戻りつつあっても、私自身の生活は大きく変わることはなく同じような日々が続いていました。
長期インターンをしようと思ったきっかけは?
大学1年生の終わりに、自分のこれまでを振り返ったとき、高校生の頃のような充実感がないことに気付きました。毎日をなんとなく過ごしてしまっている感覚があり、このままでいいのだろうかという焦りが生まれました。
そんな中、2年生から始まるゼミの顔合わせで、周りの学生たちがコロナ禍でも自分なりに工夫し、積極的に行動して充実した日々を送っていることを知りました。「せっかくの大学生活、私も何か新しいことにチャレンジしたい!」という気持ちが強まり、その一つとして長期インターンに興味を持ちました。 あと数年で社会人になることを考えたとき、正直、自分がこのまま何の準備もなく社会に出てやっていける気がしませんでした。そこで、社会人としての基礎を学び、実際の業務に携わる経験を積める長期インターンが、自分にとって大きな成長の機会になるのではないかと感じました。
数あるインターンの中でも、特に惹かれたのがセイルでした。人事の仕事をサポートする業務の中に、新卒採用の支援があると知り、「1年後の就職活動に役立ちそうだ」と思ったことが決め手のひとつです。自分自身の成長につながるだけでなく、働くことやキャリアについて深く学べる環境に魅力を感じました。
インターンでの仕事内容
私は新卒採用支援業務に携わり、主な業務は「トライアルの実施」でした。これは、セイルが提供するインターンシップ企画を実際に体験し、改善点を提案するというものです。また、私自身が他の学生を集め、複数人でトライアルを実施することもありました。
この業務では、単に自分の感想を述べるのではなく、「その業界や企業に関心を持つ学生ならどう感じるか」といったペルソナ視点を意識して取り組みました。自分とは異なる立場の学生の視点を想定しながら評価することは容易ではありませんでしたが、その分、多様な業界の仕事内容に触れることができ、非常に楽しく、学びの多い経験となりました。この取り組みを通じて、就職活動における業界理解とインターンシップ対策にもつながったと感じています。
その他にも、情報収集や資料作成、企画アイデアの立案といった業務にも携わりました。どの業務においても、私の小さな意見であっても社員の方が真剣に耳を傾け、実際に取り入れようとしてくれる姿勢があり、「自分の意見が会社の力になれている」と実感できたことが、とても嬉しかったです。
インターンに参加した感想
この長期インターンを通して、就職活動に対する考え方が大きく変わりました。それまで私は、就職活動を「企業から学生が審査される厳しい選考プロセス」だと捉えており、不安を感じていました。しかし、セイルで働く中で、企業は単に学生を選別しているのではなく、「お互いに合っているかどうか」を確認する場であることを実感しました。一方的な審査ではなく、企業と学生のマッチングを見極めるプロセスなのだと気付き、就職活動に対するマイナスイメージが払拭されました。
また、セイルのインターンシップ企画が、単に企業の採用活動の一環ではなく、「学生に学びを得てもらいたい」という思いをもとに設計されていることを知り、インターンシップの意義を改めて考えるきっかけにもなりました。そのおかげで、自分自身の就職活動に対しても前向きな気持ちを持つことができ、「私もインターンシップに参加するときは、誰よりも学び、吸収して帰ろう!」という意欲を持って臨めるようになりました。
さらに、私が社会人として働く上での理想の姿が確立しました。セイルの社員の方々と一緒に働く中で、私の意見に耳を傾け、柔軟に取り入れながらも、より良いものを追求し続ける姿勢を間近で感じました。その姿を見て、「社会人としてこうありたい」という目標が明確になり、周囲と丁寧にコミュニケーションを取りながら、相手の意見を尊重し、柔軟に対応しつつも高いクオリティを追求する、そんな働き方を目指していきたいと強く思うようになりました。
セイルでインターンをしてみて感じた魅力
セイルでのインターンを通じて、企画に対する丁寧な姿勢と社員の方々の人柄が、特に魅力的だと感じました。
セイルのインターンシップ企画は、単なるパターン化されたものではなく、クライアントごとの特性や魅力を踏まえた「オンリーワン」の企画を作り上げています。すべての企画に対して、ひとつひとつ丁寧に向き合い、使いまわすのではなく、それぞれに最適な形を追求しています。そのために、情報収集を重ね、細かなブラッシュアップを繰り返しながら、「学生にとって楽しいか」「業務内容や企業の魅力が伝わりやすいか」 を重視して企画を練り上げていく姿勢が印象的です。
また、セイルの社員の方々の人柄の温かさも、魅力の一つです。どんなに小さなことでも「ありがとう」と伝えてくださり、私が理解しやすい言葉を選びながら説明し、進捗を丁寧に確認してくださる気配りのおかげで、安心して業務に取り組むことができました。こうした姿勢が、クライアントごとに最適な企画を生み出すことにつながり、セイルの強みを支えているのだと感じています。