本コラムでは、当社コンサルタントの武田が、「キャリアエッセイ2~自分のミッションを求めて~」と題し、キャリアを考える上でのヒントをご紹介させていただきます。今回は、「人生の価値」をテーマにお伝えします。
人生の価値
敬愛する諸富祥彦先生の著書の中に、次のようなコメントがありました。
「人生の価値は、どれだけ多くの人と恋をしたか、どれだけ長く生きていたか、どれだけ多くの仕事を成し遂げたかで決まるものではありません。
・どれほど高く強く、気持ちを高めることができたか
・どんなに強く胸を焦がすような体験をしえたか
・どれほど深く誰かを愛せたか
こういったことの方が、『人生の価値』にはるかに大きくかかわるのではないでしょうか。」
(同書より引用)
他の人にどう見えるかという相対基準で決まるものではなく、自分にとって本当に幸せな瞬間があったのであれば、それこそが人生の価値になる。すなわち、自分基準です。
自分の企業人としての歴史を振り返ってみると、まだ若くして自分の成長のための試行錯誤の機会を許容してもらえていた時期には、主人公感あふれる楽しいドラマも苦しいドラマも沢山あったことを思い出します。ところが現在の自分はどうなのか・・・
内省してみたところ、辛いドラマはすぐに思い浮かぶのですが、楽しいドラマは少なくなってきている感じがして、結構ショックでした。ドラマ自体を演出するパワーに陰りが出てきているのかも・・・
でも一方で、若いときにはできなかった次の世代のための「種まき」のような、社会貢献をしてきている自分も発見しました。
先日、ブログを通してお世話になっている方から、次のようなとても心強い応援をいただきました。
「将来の充実している自分を考え思い浮かべて、そこからのパワーをしっかりと感じ続けることが大切。」
「そのパワーは、人間社会のルールや価値観とは、必ずしも一致するわけではない。」
「将来ありたい自分の姿を具体的に思い描くことが大切である」と、7本指のピアニストである西川悟平さんが言われていたのを思い出しました。
節目の時期に、浅はかに物事を捉えることのないよう、心を開いて大きな問いに応答していきたいと思います。