本コラムでは、当社コンサルタントの武田が、「キャリアエッセイ~自分のミッションを求めて~」と題し、キャリアを考える上でのヒントをご紹介させていただきます。今回は、「夢をあきらめない」をテーマにお伝えします
夢をあきらめない
「夢を追う」ということは、スポーツ選手にも代表されるような、若い人たちだけの世界にあることで、壮年期や老年期にいる世代の人たちには、不向きな言葉になってしまうのでしょうか。
私はそのように思いたくありません。
私もミドル後半に差し掛かって、会社でも定年を意識して歩むような年代ですが、まだまだ夢をあきらめたくありません。
確かに、身体の各器官のレベルは下がってきていますし、体力も低下しました。また、現職においても、環境変化とともに求められるものも変化していますので、すぐに夢を実現するには、色々な障害が生じてきていることも事実かと感じています。
しかしながら、夢を追いかける、ということは、人生から問われているものに応えることでもあるとも思っています。この応答なしに、人生の幕を閉じるわけにはいきません。
たとえ「今すぐ」が無理だとしても、私は必ず実現したいと思っていますし、そのための準備をしっかり継続していきたいです。
日本バスケ界の先頭を切って支えてくれている宇都宮ブレックスの田臥勇太選手は、私たちに「夢は叶えるためにあるもの」と教えてくれています。能代高校時代に、3冠を獲得し、当時は無謀といわれたNBAに挑戦し、日本バスケを世界に導く扉を開けてくれた方です。この田臥選手がいたからこそ、いまやNBAで活躍が期待されるレベルとなった渡辺雄太選手や八村塁選手も生まれたのだろうと思います。
「自分らしく輝く」ことは、たとえ他人から不器用と思われようとも、多少遠回りしようとも、涙しながら眠るときがあったとしても、それがまさしく自分なのだと、信頼して自分にエールを送ることでもある・・・
そんなことを思ったりしています。
■執筆者プロフィール
武田 宏
日清製粉グループオリエンタル酵母工業にて海外貿易業務に従事。その後同社にて人事制度改革プロジェクトに参加し、「人」という経営資源のあるべき姿について学ぶ。2001年株式会社ニッペコに入社。海外企業(独)との資本・業務提携のプロジェクト遂行、人事・経理・情報システム等の管理部門責任者を経て、現在は人材育成・社員相談業務を主とするキャリア支援室室長を務める。合わせて社長付として経営補佐の任も担う。
支援人事、キャリア開発支援に携わり15年が経過。現職の傍ら、現在放送大学大学院にて臨床心理課程で「心」を学び、組織視点だけでなく個人視点での成長にコミットできるよう研鑽を重ねている。2020年よりタラントディスカバリーラボ代表、㈱セイルコンサルタントとして、キャリア開発支援活動を開始。