本コラムでは、当社コンサルタントの武田が、「キャリアエッセイ3~自分のミッションを求めて~」と題し、キャリアを考える上でのヒントをご紹介させていただきます。今回は、「キャリア設計図を書き換えていくこと」をテーマにお伝えします。
キャリア設計図を書き換えていくこと

HRカンファレンス主催で宮城まり子先生のセミナーを拝聴する機会がありました。セミナーの趣旨は、「キャリア形成に活かすポジティブ心理学」ということで、キャリア論の変遷とともに、キャリア開発を行っていく上で必要なマインドセットやスタンス、そしてポジティブ心理学の研究成果やポジティブ心理学のキャリア形成に与える大きな影響について、とても分かりやすくお話しくださいました。
わたしはその中で、特に以下の2点が非常に心に残りました。
一つは、「キャリア設計図は、絶えず節目で見直し、柔軟に変更する勇気が必要である」という点です。特にこれからは、『「組織内キャリア」だけではなく、「生涯キャリア」を設計していくことが大切である』という言葉は、自分の今後の人生を考える上で、大きなインパクトがありました。
日々の会社生活を過ごしていると、どうしても詳細に至るまで所属する会社・組織の状況に囚われ、その中での自分の立ち位置を考えてしまいます。もちろん報酬を得ている以上、そのような心構えで取り組むことは必要ですが、データで考えれば、今後私たちは、少なくとも70歳中盤まではこの社会に対し、何らかで貢献しつつ報酬を得て自立していかなければなりません。
自助、共助、公助のバランスが人口構成や国力によって大きく変わってきているからですが、あと20年近く働くことを前提にして、自分の年齢や向けられている期待値、また定年制度の運用を考えると、自分自身のキャリア設計図の書き替えは当然のことと思えます。
二つ目は、セミナーの最後に、ポジティブに生きることの証として、以下のことを教えていただきました。
<愛を深化させる>
・愛は受けるよりも、与える方が幸いである。
・人が、自分は生きるに値するかもしれないと思えるのは、愛を受けるときではなく、他者に愛を与えるときである。
・愛を気前よくたくさん蒔く人は、たくさん刈り入れる。
このような生き方は中々できませんし、自分のことで精いっぱいで、他者の懸命に生きている姿を受け止める余裕が無いことに気づかされます。そして心が矮小になっている自分を本当に恥ずかしく感じます。
でも、過去は変えられなくても、将来に向かって自分自身を変えることは可能です。
たとえ小さなことでも、自分のためではなく他者のために何かをすることを通して、錆びついている自分を少しでも磨いていけるよう、心がけたいと思います。






