本コラムでは、当社コンサルタントの武田が、「キャリアエッセイ2~自分のミッションを求めて~」と題し、キャリアを考える上でのヒントをご紹介させていただきます。今回は、「Never too late」をテーマにお伝えします。
Never too late
「Never too late」というと、まず思い浮かぶのは映画であったり、有名な歌であったりするようですが、今回私は、プロバスケットボール(Bリーグ)宇都宮ブレックスの田臥選手が良く口にする「Never too late」のお話しをさせてください。
田臥選手は、高校時代は名門能代工業高校で三冠を達成。身体の大きさでは決して恵まれていなかったものの、渡米してNBAフェニックス・サンズに在籍し、NBAデビューを果たしました。帰国後は、プレイヤーとしてもさることながら、日本バスケ界をリーダーの一人として支えてくれている方です。
ご存知の通り、Never too lateとは、「遅すぎることはない」という意味ですが、田臥選手は、「絶対に自分の可能性をあきらめたくない。いくつになっても自分次第で、いくらでもチャレンジできる。それだけは頑なに信じています」と言われています。
私はこの言葉が大好きで、いつも勇気をもらっています。
田臥選手は、年齢の上ではプレイヤーとしての黄金期は過ぎましたが、自分にとってのベストな環境を作る努力を行い、魂を込めてボールを追い掛け、チームメンバーのモチベーションを向上させることを常に考えている姿は、人間として「カッコイイ」と感じます。人間の魅力とは、そういう「自分だけでなく他者の成長も支援する」生き方にこそあるのだと思います。
日本最高齢のITエバンゲゲリストと言われている若宮正子さんは、81歳になってからあるiphoneアプリを開発された方で、アップル社のクックCEOとも面識があるとのこと。「何かを始めるには遅すぎることは無い」を地でいっている方とお見受けします。
「出来ないなんて言わないで。あなたならきっとできるよ。」
そんなふうに語りかけてくれているように感じます。 たとえ行動の結果が世間的に期待される結果が伴わないことが多かったとしても、生きるプロセスでは、恥ずかしくないような生き方をしたいです。