本コラムでは、当社コンサルタントの武田が、「キャリアエッセイ2~自分のミッションを求めて~」と題し、キャリアを考える上でのヒントをご紹介させていただきます。今回は、「それが大事」をテーマにお伝えします。
それが大事
先日行きつけの居酒屋で小説を読みながら、一日の気苦労をそっと傍に置いて一息ついているときBGMで懐かしい歌が久しぶりに聴こえてきました、若かったこともあるでしょうが、いままで私は歌詞をかみしめるような聴き方もしなかったのですが、帰宅後改めて聴き直していたら、なぜか涙が出てきました。
社会学者である加藤諦三さんが、「小さな日々のトラブルと向き合って解決していこうとすれば疲れ果てるけれども、人はそこに生きている意味を感じてくるようになる」と仰っていますが、それは真実だと私は感じています。
本当に自分の存在を否定されるような出来事に遭遇したときは、「逃げること」はある意味必要なことですが、出くわした事柄が自分を呼んでいるのだとしたら、一度はそれを避けて通ったとしても、必ず自分に再度降りかかってくるものかと思います。
そこで逃げては駄目なのでは・・・
でも受け止めることは辛い・・・
たとえ不器用であっても、たとえ歩み方を嘲笑されても、自分自身の心の利き手は簡単に変えられるものではないと思います。
変化に順応し、いまある組織に適合しながらも、でも自分自身を見失わないように、したいと思います。
駄目になりそうな時こそ、見えないものの大切さを信じて、自分の思いを信じて、歩める強さを持ち合わせられればと心から思いました。