本コラムでは、当社コンサルタントの武田が、「キャリアエッセイ~自分のミッションを求めて~」と題し、キャリアを考える上でのヒントをご紹介させていただきます。今回は、「どこに宝を積むのか」をテーマにお伝えします。
どこに宝を積むのか
「自分の悩みや苦しみの原因は何か」を知ろうとする努力は大切であり、成長することは通常、人が考えているよりもはるかに困難なことであることを知らなければならないということを実感しています。
一貫して、自分自身の成長のために「私」に負けず、現実から目を背けず、受け止めながら自分自身のミッションを果たすことが大切だと思います。
でも、この言葉通りに受け止めながら社会生活をすることは、いかに大変なことでしょう・・・
恥ずかしい話で恐縮ですが、本日もちょっとしたトラブルがあって、躓いてしまって凹んでいたところです。一生懸命お手伝いしているつもりでも、他者には中々そのようには映らないこともあったりしますよね。
でもそんなとき、他者に認められることを求めるのではなく、自分自身の天命に従って生きているかどうか。
すなわち、自分のために地に宝を隠すのではなく、現実を受け止め、多少不合理と思われることがあったとしても、多くの他者のために天に宝を積む行動に踏み込めるかどうか。
「豊かな人生」とはこのような歩みをした人たちが得られる世界なのかと、未熟な私ですが考えようとしています。
最後に一つ。
特にヒューマントラブルは、解決のためのタイミングも大切ですね。
でも常に早期解決だけが定石ではないようです。場合によっては時間が解決してくれることもあり、その見極めや自己調整も必要とのこと、先日ある方からお話をいただきました。 いずれにしても、与えられた生を活かせるように、自分を整えていきたいです。
■執筆者プロフィール
武田 宏
日清製粉グループオリエンタル酵母工業にて海外貿易業務に従事。その後同社にて人事制度改革プロジェクトに参加し、「人」という経営資源のあるべき姿について学ぶ。2001年株式会社ニッペコに入社。海外企業(独)との資本・業務提携のプロジェクト遂行、人事・経理・情報システム等の管理部門責任者を経て、現在は人材育成・社員相談業務を主とするキャリア支援室室長を務める。合わせて社長付として経営補佐の任も担う。
支援人事、キャリア開発支援に携わり15年が経過。現職の傍ら、現在放送大学大学院にて臨床心理課程で「心」を学び、組織視点だけでなく個人視点での成長にコミットできるよう研鑽を重ねている。2020年よりタラントディスカバリーラボ代表、㈱セイルコンサルタントとして、キャリア開発支援活動を開始。