本コラムでは、当社コンサルタントの武田が、「キャリアエッセイ~自分のミッションを求めて~」と題し、キャリアを考える上でのヒントをご紹介させていただきます。今回は、「ドライブが掛かること」をテーマにお伝えします。
ドライブが掛かること
「ドライブが掛かる 」というと、皆さんはどのようなことを連想されますか?
車のアクセルを踏む時のイメージを持たれる方も多いかと思いますが、「何かに集中して進んでいく」といったイメージではないでしょうか。
私も時々陥りますが、マインドが下降線で低空飛行をしていると、心の底からのなかなかやる気が出てこないことがあります。常に何かにエネルギーを奪われていて、消耗するように感じます。
長く使用している携帯電話のバッテリーが、充電してもすぐに空になってしまうのと同様に、不安を抱えながらソロリと歩くような感じになります。
しかし、心身が充実している時は、何かを目標として捉えるとロックオン状態になり、無心で獲物を捕りに行くことができます。これが「ドライブが掛かる」ということかと思います。
私はスポーツではバスケットボールが大好きで、プレイをすることも観戦することも楽しみです。私の場合、マインドが低空飛行の時は、バスケが引き上げてくれます。
その中でも特に感化されることは、プロの試合をリアルで観戦に行った時です。
コートの上のプレイヤーの顔、姿勢、超ドリブンな雰囲気などから、自信に溢れ、アドレナリンが出ている様子は美しいです。エネルギーが伝播する感じがします。
プロというのは、そのような「燃えるもの」をオーディエンスに与えることができる人たちのことをいうのだと思います。
このようなプロはもちろんのこと、日常でもドライブの掛かった生活や仕事をしている方を見ると、とても元気付けられます。 ドライブを受ける方から与える方へ変わりたいものです。
■執筆者プロフィール
武田 宏
日清製粉グループオリエンタル酵母工業にて海外貿易業務に従事。その後同社にて人事制度改革プロジェクトに参加し、「人」という経営資源のあるべき姿について学ぶ。2001年株式会社ニッペコに入社。海外企業(独)との資本・業務提携のプロジェクト遂行、人事・経理・情報システム等の管理部門責任者を経て、現在は人材育成・社員相談業務を主とするキャリア支援室室長を務める。合わせて社長付として経営補佐の任も担う。
支援人事、キャリア開発支援に携わり15年が経過。現職の傍ら、現在放送大学大学院にて臨床心理課程で「心」を学び、組織視点だけでなく個人視点での成長にコミットできるよう研鑽を重ねている。2020年よりタラントディスカバリーラボ代表、㈱セイルコンサルタントとして、キャリア開発支援活動を開始。