優秀な人材を定着させ、
C社は100年続く老舗食品メーカーであり、食の安全や雇用の創出を通した社会貢献を続けてきた、業界で知らない者はいない優良企業。しかし、事業承継したばかりの３代目社長は、高度成長期以降あまり見直されてこなかった人事制度にひずみを感じており、弊社に組織構築支援の依頼をされました。
課題：優秀な人材が定着しない
前職では活躍していた中途入社の人材が、なぜか定着せずに離職してしまうという現象が頻出していました。「中途だから辞めるのも早いのだろう」、という理由で目を背けられてきた現実でしたが、更なるC社の発展のためには中途ハイパフォーマーの定着が必要不可欠であり、これは3代目にとって、喫緊の課題という位置づけでした。
調査①：経営者や管理職へコーチング
まずは外部（セイル）のコンサルタントが経営者や管理職にコーチングを行うことで、中途社員が早期退職してしまう原因を特定しつつ、同時にご自身達にも問題の重要性を自ら気付いていただく機会にもしていきました。
調査②：従業員への意識調査
コーチングにおいて知りえた事実をもとに弊社のコンサルタントが仮説を立て、仮説に基づいた質問項目を設定。プライバシーが守られた状態で弊社が全社アンケートを実施。社員の皆様から率直な意見を頂きました。結果としては「管理職のマネジメント意識が低いことに対する不満」、「営業と工場のコミュニケーション不足による相克」などの事実が判明しました。
改善策実施：管理職・社員双方に対して打ち手を実施
管理職と社員の間で、認識にかい離があることこそが本課題の一番の原因と位置づけ、管理職に対し、リーダーシップ研修とさらなる個別コーチングを実施させて頂きました。管理職の方々に毎月マネジメントに関する目標を設定させて頂き、達成することができたかを確認。未達成だった場合は、なぜ達成することが出来なかったかを共に考え、一人ひとりにしっかりと向き合いサポートをさせて頂きました。社員に対してはリソースの最適化のため、人材交流を盛んにし、部署や階層を越えての定例会議や各自希望に沿った部署異動を実施しました。
ビジョン設定：ビジョンの策定から定着までをご支援
改善策の実施により、徐々に中途人材定着率の上昇が見られ始めたC社。さらなる打ち手として企業のビジョンを策定することをご提案させて頂きました。草案段階から入った弊社が、ビジョン浸透研修も一気通貫で実施させて頂くことで、社員に対し、3代目社長の想いがストレートに浸透。全社の士気が高まりました。
優秀な人材の定着率が格段にアップ
管理職のマネジメント意識向上、部署間でのコミュニケーション活性化、さらには企業のビジョンを明確に設定したことで、中途入社の人材の定着率が格段にアップ。
次の100年に向けて、現在も組織構築という側面から日々ご支援を続けさせて頂いております。